ぴりか(二階堂千穂) 神奈川県川崎市生まれ。
林の中を歩き回ること、絵を描くこと、歌うこと、文字を綴ること、全部好き。
美大は天国だったが、社会に出てみると、いまひとつ順応できない自分をもてあます。仕事にも結婚にも心からの充実を見出せず、38歳で離婚。東京新宿でカウンセラーをしながらシングルマザーとして子ども3人を育てる。しかし、毎日の生活に「何かちがう」という思いがずっとあり、それが何なのかわからないまま、東日本大震災をきっかけに熊本阿蘇へ移住。
熊本に初めて降り立った時、それまでの違和感がすっと消えていくのを感じる。その後、3人の子どもは成人して出て行き、ご縁あってミュージシャンの二階堂和章氏と結婚。一緒に音楽とものづくりのユニット『UpepoUpopo(うぺぽうぽぽ)』を始める。
現在は両親の介護のため熊本と神奈川を行ったり来たりしながら、音楽活動、衣食住の手づくり、野草の研究などにいそしむ。
熊本がまるで懐かしい故郷のように感じたのは、野草に手が届く、自然と渾然一体化した世界に再び巡り合ったからだろうと思う。
こんなにモノって要るんだろうか、という問いがいつもある。
最低限のモノを着て、食べて、雨露をしのぐ屋根があればそれで十分幸せになれるのに。 自分でつくる暮らしの楽しさ。最低限って言ったって、「手」でつくると忙しい。汗が流れる。そして健康になる。 食べた時の美味しさも最高。 最低限って言っても、満足感は最高。 そして楽しさも最高。 楽しい手づくりライフ!
全部じゃなくてもいい。 気持ちが求めた時でいい。
これからの本当の贅沢を、一緒に楽しみましょう。